テディベアの日を知っていますか?その由来と愛されるわけ
イギリスにいた時に、子どもが1歳の誕生日を迎えました。
知り合いの人から大きな、大きなテディベアが届きました。
それこそ子どもの背丈もあるほどのこげ茶色の大きな熊のぬいぐるみでした。
子どもは気に入ってテディベアの鼻をつかんでは引きずり回していました。
手や足は大きすぎてつかめないので鼻をつかんでいたようです。
帰国するときには、あまりに大きくてカバンに入らないので置いて来ようと思いましたが、子どものお気に入りだったので船便で送り、その後も捨てられず今でも家にあります。
イギリス人はなぜあんなにテディベアが好きなのか不思議に思ったものですが、最近テディベアの日もあることが分かったので、この記念日の由来とテディが愛されるわけを探ってみました。
テディベアの日はいつ、由来は?
テディベアの日
「テディベアの日」は10月27日です。この日はテディベアの名前の由来になったアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの誕生日にちなんで制定されました。
この日は世界中で「心の支えを必要としている人たちにテディベアを贈る」運動が行われています。
日本では日本テディベア協会が1997年から実施しています。
テディベアの日の由来
1902年の秋、ルーズベルト大統領は趣味の熊狩りに出かけましたが、獲物をしとめることができませんでした。
そこで一緒に行ったハンターが小熊を追い詰めて、大統領に最後の一発を撃ってしとめるように依頼しましたが、大統領は「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」と言って撃たなかったそうです。
この話が新聞に載せられたのをきっかけにして、おもちゃメーカーが熊のぬいぐるみに大統領に愛称であるテディと名付けて発売したのだそうです。
その後「テディベア」の名前が広く広まったわけです。
この日には小熊を救ったルーズベルト大統領の優しい思いやりの気持ちを思い起こし、家族や親しい友人や周りにいる人たちに、テディベアを贈って思いやりを伝える日ということになりますね。
テディが愛されるわけ
イギリス人はテディベアが大好きです。
小さな赤ちゃんだけでなく大人も「これは私のテディよ」と自慢げに見せてくれるテディはすでに色褪せ、毛並みも薄くなっていて、きっと小さい時から抱いていたのだろう思われるものが多いですね。
中には「これは私のパパが使っていたのをもらったのよ。」という年代物まであります。イギリス人はごく小さい時から親と一緒ではなく、ベッドで一人寝をする習慣になっているので、テディは抱いて寝ると精神安定をもたらす物として大事な役目を果たしているようです。
ですからイギリス人の子ども部屋のベッドには使い古されたテディが置いてあることが多いですね。
私の子どもに大きなテディを贈ってくれた知人は、きっとはるばる日本からやってきた赤ちゃんが寂しくないようにということで特大のテディを奮発してくれたのではなかったでしょうか。
テディは作れます
私の友人にテディベアを作る教室に通っている人がいましたが、コツさえ飲み込めばテディを手作りするのはそれほど難しくないそうです。
私もごく簡単なフェルトで作ってみましたが何とか作れました。
そこでテディベアの簡単な作り方をご紹介しましょう。
材料
フリースやフェルトの生地
ぬいぐるみ用の目ボタン2
ぬいぐるみ用鼻ボタン1
胴体に手足をつけるボタン4
手芸用綿
手縫い糸
ハサミ
型紙はインターネットでダウンロードできます。
手芸の本でもいいです。
作り方
フェルトならば縫い代は要らないので型紙通りに生地を裁ちます。
頭の生地をかがって縫い合わせます。
鼻筋を入れて縫い合わせます。
綿を詰めて立体にします。
目と鼻を縫い付けます。
左右の耳をつけます。
胴体を作り、首を縫い付けます。
綿を詰めて詰め口をかがります。
手足を縫い、綿を詰めます。
手足を胴体にボタンでつけて完成です。
ちょっと手足が対象ではないとか、耳が倒れ気味とか気になる点があっても大丈夫です。
世界に一つだけのマイテディベアはなかなかいいものですね。
もしたくさん作れたらそれこそ、誰かに分けてあげましょう。
心のこもった贈り物はきっと喜ばれるでしょう。
まとめ
10月27日は「テディベア」の日です。小熊を助けたアメリカのルーズベルト大統領の誕生日にちなんで、制定されました。
「心の支えを必要としている人たちにテディベアを贈る」運動が行われています。
欧米ではテディベアは大人気ですが、手作りするのもそんなに難しくありません。
いくつか手作りして周りの人にプレゼントするものいいかもしれませんね。