ハロウィンが近づくと、スーパーや八百屋さんの店先に大きなカボチャが並び、重さを当てるクイズが出されることもありますね。
あの大きなカボチャはいったいどれくらいの重さがあるのでしょうか、食べられるとすれば何人分ものお料理が作れそうですが、本当のところはどうなのでしょうか。
日本で昔から食用にされているカボチャはどんな種類があるのか、栄養面ではどんな効用があるのか調べてみました。そして美味しい食べ方もご紹介しましょう。
カボチャの種類
カボチャは大きく三種類に分けられます。
西洋カボチャ
野菜売り場に並んでいるカボチャはほとんどが西洋カボチャです。
甘みがあってホクホクして美味しいですね。栄養価も高く緑黄色野菜の代表でもあります。
黒皮栗カボチャ、赤皮栗カボチャ、坊ちゃんカボチャ、栗ロマンカボチャ、雪化粧などの種類があります。
日本カボチャ
16世紀にポルトガルから日本へ伝えられて、1960年代まで主流だったカボチャです。煮崩れしないので、煮物に向いています。
ねっとりした食感が特徴で、甘みは少なめです。
黒皮カボチャ、菊座カボチャ、ひょうたんカボチャ、鹿ヶ谷カボチャ、バターナッツカボチャなどがあります。
ぺポカボチャ
北米南部の乾燥した地域で作られた品種の総称です。
もともと日本にはなかった品種ですが、最近、ズッキーニや金糸瓜などの品種が出回るようになりました。
味は淡白なものが多いので、肉などと一緒の料理に使われることが多いです。細長い形が特徴です。
ハロウィンのランタンに使われるのはおばけカボチャでペポカボチャの一種です。
ジャンボカボチャとも呼ばれて、100㎏以上に育つものや、大きいものでは400㎏以上になるものまであります。
オレンジ色の「アトランティックジャイアント」という品種は有名で、見た目は立派ですが、味や食感はあまりよくないので、主に観賞用や飼料用に使われています。
やっぱりあの大きなカボチャは食べるのには向かないのですね。
カボチャの栄養価
カボチャは緑黄色野菜の代表的な野菜です。
赤ちゃんが離乳食で初期のころから食べられる野菜としてもよく使われますね。
栄養価も高く、健康にもいいようです。
カボチャに含まれる栄養素としては、次のようなものがあります。
βカロテン
抗発ガン作用や免疫力を高める働きがあることで知られています。
体内でビタミンAに変わるので、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、呼吸器系統を守る働きもあります。
カリウム
豊富に含まれていて、塩分を排せつする役割があるので、高血圧の予防に効果的です。
長時間の運動による痙攣なども防ぐ働きがあります。
アンチエイジング
酸化ビタミンと言われる、ビタミンCやビタミンE、βカロテンがたくさん含まれていてアンチエイジング効果が期待できます。
食物繊維
カボチャには食物繊維が多く含まれているので、便秘の予防や改善に効果的です。
カロリーは100g当たり49calですから、それほど高くないのでダイエットが気になる人でも、安心して食べられます。
カボチャの美味しい食べ方
下ごしらえには電子レンジを使いましょう。
カボチャはとても固くて包丁の刃が立たないような場合がありますが、こんな時には電子レンジで数分加熱してから切るとうまく切れます。
炒め物や焼き肉に使う場合にも電子レンジで加熱しておくと失敗なくできます。
カボチャの煮つけ
材料
カボチャ 1/4個
出汁 1カップ
砂糖 大さじ1
しょう油 大さじ1
作り方
カボチャの種をとり、3㎝角に切る
鍋にすべての材料を入れて落し蓋をして10分ぐらい煮る
カボチャが柔らかくなったら出来上がりです。
ホクホクに仕上げたければ出し汁を減らして、弱火でゆっくり煮ます。
しっとり仕上げたければ出汁を多めにして煮ると良くできます。
カボチャのスープ
材料
カボチャ 1/4
玉ねぎ 小1/2
バター 大さじ1
コンソメ 小さじ1~2
牛乳 100㏄
塩 少々
作り方
カボチャは小さく切って、皮を落とす。
玉ねぎは薄切りにする。
鍋にバターを溶かし、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
水とカボチャを入れて蓋をしてカボチャが柔らかくなるまで煮る。
カボチャをハンドミキサーでつぶし、コンソメを入れ、
最後に牛乳を入れて塩で味を調える。
まとめ
カボチャには西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの三種類があります。
ハロウィンのカボチャは大きくて400㎏にもなるものもありますが、食用には向きません。
お店でよく見かけるのは西洋カボチャで、栄養価は高く、健康増進に役立ちます。
煮物やスープにして美味しく食べて健康的な秋を過ごしたいものですね。