近所の和菓子屋さんの店先には、「秋の収穫まで栗のお菓子はお休みします。」という張り紙があります。
最近は栗の甘露煮などがありますから、栗はいつでも食べられるような気がしていましたが、やっぱり秋の収穫時期に採れたばかりの栗を使うほうずっと美味しいお菓子が作れるのですね。
収穫の秋と言うように秋は色々な作物が実ります。
食欲の秋とも言うように、美味しい食べ物をたくさん食べて、夏の間に疲れた体を回復させ冬の寒さに備えることも大切ですね。
そこで、秋の収穫の代表とも言える新米と秋の果物の柿と栗についてその特徴と美味しい食べ方をご紹介します。
新米を美味しく食べたい
やっぱり秋の収穫の最大のものはお米ですね。
稲作は農家の最も大事な収穫ですが、ハウスなどの人工的な栽培法がないので、収穫はこの時期に限られるわけです。
稲は早生ならば8月下旬から収穫できますが、一般的には9月に入ってから、10月ぐらいが一番多いようです。
米屋さんに新米が届くのは早くても9月中旬以降になるわけです。
稲刈りの時期は農家の方々は大忙しで、昔は大人も子供も総出で刈り取りをしたものですが、最近は稲刈り機を使うので短時間に刈り取りができるようになりました。
新米はみずみずしくて、普通に炊いただけでもとても美味しく食べられます。
できればお米屋さんで精米されたばかりの物を買ってくるとさらに美味しさを味わえます。
お米屋さんと親しくしている人は、新米が出ると同時に一年分のお米を注文しておいて、必要な分だけ精米して届けてもらうようしている人もいますが、こうすればいつでも新米同様の美味しいお米が食べられるわけです。
新米と呼べるのは大体12月までですが、大いに楽しみたいものですね。
秋に美味しい果物、柿と栗
柿
柿は古くから日本で栽培され、全国各地で収穫されています。
最もたくさんの品種が店頭に並ぶ旬の時期は10月~11月です。
さらに遅いものもあり、富有柿は11月からが本格的な収穫時期で、12月ごろに美味しい旬になります。
ご存知の通り柿には、甘柿と渋柿がありますが、種類としては渋柿のほうが圧倒的に多いので、渋抜きするか、干し柿にして食べることになります。
柿の実の選び方
ヘタが果実にピッタリついていて、4枚揃っているもの、実は濃いオレンジ色で形がいびつでなく、整っているものがいいようです。
持ってみてずっしりと重みのあるものがおすすめです。
甘柿ならばそのままデザートとして食べられます。
あまり長く保存すると柔らくなるので早めに食べるのがいいですね。
渋柿ならば、渋抜きするためにアルコールに浸ける、ドライアイスを入れるなどの方法があります。
家庭で簡単にできるのは皮をむいて日に干して干し柿にするのは失敗がなくていいですね。
たくさん採れたり、いただいたりしたときには試してみてください。
栗
栗は縄文時代から食用にされたほど前からあるものです。
現在は全国で作られています。
初夏に花が咲き、秋に実りますが、8月中旬から、収穫が始まり、9月~10月が旬の時期となります。
栗の実の選び方
表面に鬼皮が固く張りがあり、つやつやした光沢のあるもの、ふっくらと丸みがあるものが美味しいようです。
生食も可能です。
採れたての実の皮をナイフでむいてそのまま食べるととても美味しいです。
一般的には茹でておやつやデザートに食べるほか、石焼、栗ご飯の材料、栗きんとんなどのお菓子用にも使われます。
和菓子屋さんも材料にする栗の収穫を待っているわけですね。
まとめ
秋は、お米や種々の果物の収穫の時期です。
やはり採りたてのお米や果物は美味しいですね。
この時期を逃さずに、美味しい食材を十分に楽しみ、夏に消耗した体力を回復させ、冬の寒さの備えをしたいものです。