物忘れと認知症の違いと対処法

近所の米屋さんのご主人は80代ですが、とても元気で店番もきっちりこなし、朝晩のウオーキングも欠かしません。
でも最近は「このごろ物忘れが多くなりました。母が認知症で家
族みんなが迷惑したので、ああはなりたくないから気を付けていますよ。」と言っています。店番ができるのですから、認知症ではないと思いますが、物忘れというと他人事ではありません。
私自身も忘れ物をすることが増えて、家の内外を捜しまわることが多くなってきたからです。
さてこの物忘れと認知症は似ていますが、全く同じではないようです。
この二つの違いを知り対処法を考えてみました。

物忘れと認知症

誰でも高齢になれば、記憶力は衰えて物忘れすることはよくあることです。
認知症は単なる加齢現象ではなく、脳の病気によるものです。

加齢による物忘れの場合は

人や物の名前が出てこないときに、しばらくしたら思い出すとか、誰かに聞いたり調べたりすると思い出せることがほとんどです。

体験したことを忘れることがあります。例えば昨日の晩御飯を食べた記憶はあるけれども何を食べたかは思い出せない、買い物に行ったが、何を買ったか全部は覚えていないなどがあります。たいていの場合、後で思い出すことが多いようです。

用事を思い出せないことがあります。
冷蔵庫を開けたが、何を出そうとしていたのか思い出せない。
何か必要だったことはわかっているが、何かを忘れしまう。
でももう一度料理に取り掛かると、必要だったものに気付くことがほとんどです。

物忘れは多くなることもありますが、さほど急速に進むことはなく、本人は、不安感はあるけれども生活に支障をきたすほどではなく、周りの人もそれほど問題にしないことが多いですね。

認知症の場合は

人や物の名前が出てこないし、教えてもらっても分らない。

体験したこと自体を忘れてしまう。昨日の晩御飯を食べたことも忘れている。
さっきお昼ご飯を食べても、「食べていない。」ということもあります。

用事を思い出せないだけでなく、用事があったことも忘れてします。
料理をしようと思って食材を出すために冷蔵庫を開けたけれども、何を取り出すのか忘れるだけでなく、料理をすることも忘れてしまう。

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認知症は進行してだんだん生活全般に支障が出てきます。
同じことを何度も言ったり、したりするので、周りの人もおかしいことに気が付きます。

対処法

本人

物忘れは加齢によるのだから仕方がないと言ってはいられません。
本人が気を付けることも重要ですね。
米屋さんのご主人は、自分で気を付けていると言っていましたが、物の置き場所を決めて、いつもそこに置くとか、注文やお客さんからの電話はすぐにメモするなどしているそうです。
またある著述家の方は75才だそうですが、玄関にも台所にもポケットの中にもメモ帳と筆記具を用意しておいて、用事を書いておくそうです。
そうするようになってからは物忘れで悩むことがぐんと減ったのだそうです。これは良いヒントですね。

まわりの人

加齢による物忘れの場合は、さほど生活に支障が出ないし、本人が気を付けることでかなり問題を解決することができますが、認知症の場合は、本人は気付いていない場合が多く、本人も辛い思いし、周りの人にも迷惑をかけることがあります。
認知症が疑われるときは、きつく叱ったり、無理に教えようとしたりしないほうがいいようです。
たとえば、「ご飯を食べていない、」と言う場合は、「食べたでしょ。」と言うより、「今用意していますから、もう少し待っていてください。」と言うと、そのうちご飯のことは言わなくなることがあります。
あまりたびたび、「食べていない。」と言う場合は、食器を片づけないで出しておいて、食べたことを思い出させるのもいいようです。
同じ話を何回も繰り返すとつい、「その話は聞いた。」と言いたくなりますが、「ああそうですか、なるほどね。」などと相槌だけうっておくのも一つの方法です。

でも生活に支障が出るようならば、大きなけがや事故につながる前に早期に病院で診てもらうほうがいいようです。
かかりつけの医院に相談し、必要ならば専門医に診てもらって対策を立てれば認知症の進行を遅らせることができます。

まとめ

物忘れは加齢によるものと、病気が原因の認知症の場合があります。
単なる物忘れならば本人の注意でかなり改善できますが、認知症の場合は難しいので、早期に病院に相談して事故が起こらないうちに対策を立てたいものですね。

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