夏には花火!種類や仕掛けを知ろう
以前住んでいたマンションは夏の花火大会が行わる川岸近くにあって、ほかに高い建物もなかったので、最上階にある私の部屋からも花火がよく見えて、最初から最後まで十分に楽しませていただきました。
それまでにも遠くから花火を見ることはありましたが、高く上がる丸い花火ぐらいしか見えなかったので、大掛かりな花火があることも知りませんでした。
実は打ち上げ花火にはいくつもの種類があって、どれも見逃せない美しさがあるのですね。
日本人は花火が大好きで、冬にも花火大会をやっているところさえありますね。
ここで、打ち上げ花火と仕掛け花火の種類をご説明しましょう。
また家庭で楽しむ花火についてもご紹介します。
打ち上げ花火と仕掛け花火の種類と名前
花火大会に使われるのは打ち上げ花火と仕掛け花火です。この二つの種類の花火にはさらに細かい種類があります。
打ち上げ花火
遠くからでも見えるドーンと上がる主に丸い形の花火です。これ一番数が多く種類もたくさんあります。その中の代表的な物は次のようなものです。
割物(わりもの)
日本の伝統的な打ち上げ花火で夜空に大輪の花が咲いたように丸くて大きな花火です。割物花火にはそれぞれの花に見立てた菊花火や牡丹花火があります。さらに菊の花の中央に色の違う芯の入った芯入り菊花火や牡丹に芯入った、芯入り牡丹花火もあります。
半割物
割物ほど勢いよく割れない花火で、錦冠菊(にしきかむろぎく)は、しだれ柳とも呼ばれて親しまれている花火です。稲穂が垂れ下がって落ちてくるような幻想的な美しさがあります。
小割物
一つの花火玉の中に小さな花火玉が入っていて、たくさんの小さな色とりどりの花火が四方八方に乱れ飛び、お花畑のような美しさがあります。小割物の代表的な物は彩色千輪菊(さいしょくせんりんぎく)です。
ポカ物
割玉が少なく、上空で玉が二つに割れる花火です。ポカ物の代表的な物は飛遊星(ひゆうせい)です。細い光が飛び散り繊細な美しさがあります。
型物
これはハートやスペード、土星の形や人気のキャラクターの形に似せた花火です。
スターマイン
速射連発花火とも呼ばれ、いくつもの花火を組み合わせて連続的に打ち上げる花火で、スピード感があり豪華で迫力があり人気があります。スターマインの中に単色のものやいろいろな色が混じるもの、柳(やなぎ)と呼ばれる豪華で金色に輝く冠スターマインや数か所から一気に連続で打ち上げるワイドスターマインなどいくつかの種類があります。
仕掛け花火
花火大会の目玉ともいえる仕掛け花火はナイアガラ、水中花火、枠仕掛けなどがあります。
ナイアガラ
無数の筒に入ってた花火をワイヤーで吊り下げて、一気に点火してまさにナイアガラの滝を思わせる華やかな花火です。海外からのお客さんにも大変人気があるようです。
水中花火
花火師が花火を水中かに投げ込む、水上に浮かべる、水中から打ち上げるなどする花火です。水面すれすれのところで花火が反射して他では見られない美しさがあります。
枠仕掛け
ある形や枠に花火を組み立てて、導火線に火をつけて全体に文字や絵が浮かび上がるスケールの大きな花火です。
家庭用の花火は?
大掛かりな花火大会には行けないけれども家庭で花火を楽しみたいという人もいるでしょう。家庭で楽しめる花火もたくさんありますがいくつかご紹介します。
打ち上げ花火
広い場所や河原に行って楽しむならば、打ち上げ花火はおすすめです。地面に置いて火をつけると筒の中から花火が上がり、打ち上げ花火のミニ版を楽しむことができます。
手持ち花火
小さいお子さんでも楽しめる手持ち花火はちょっとした庭や空き地でもできるのでいいですね。大小の筒状のものや棒状の物、線香花火などもあり、年齢に応じて楽しめます。
まとめ
夏の花火は楽しみですね。花火大会で上がる花火には打ち上げ花火や仕掛け花火があります。さらにそれぞれにたくさんの種類があって真夏の夜空を美しく飾ってくれます。
家族で出かけて花火を楽しむのもいいですが、ご家庭で花火を買って庭先で楽しむのも悪くないです。
今年の夏は花火の種類を覚えてさらに花火を楽しみたいものですね。