きゅうりの特徴を知って、健康管理やダイエットに活かそう
きゅうりは英語ではcucumberと言いますが、英語の言い回しに as cool as a cucumberというのがあって、「きゅうりのように冷えてる、つまり非常に冷静で、涼しい顔で」という意味になります。
きゅうりが冷静さと結びつくのは面白ですね。
きゅうりは夏の野菜で体を冷やすとも言われるので、夏の暑い日にはきゅうりを食べて体を冷やすのは理にかなっているのかもしれません。
そこで、体を冷やす、冷静になるとも言われる夏野菜「きゅうり」の特徴や栄養価などを調べて上手な食べ方も考えてみました。
きゅうりは低カロリーでも栄養はある
きゅうりは黄色い瓜「黄瓜」が語源だと言われ、昔は黄色く熟したものを食用にしていたようです。
現在は緑色の若い実を食べていますが、95%は水分なので、歯切れの良さやみずみずしさを味わい、ひんやりした感触を楽しみ、ほてった体を冷やすのがいいようです。
口の悪い人は「きゅうりは世界一栄養が無い野菜だ。」などと言いますが、基本的な栄養素が少ないのは事実です。
ところがいくつかのレアな栄養素が含まれているのです。
まず「ホスホリパーゼ」という酵素を含んでいます。
これは脂肪の分解を助ける酵素です。
ですからダイエットに効果があるわけです。
「ククルビタミン」もあります。
これは胃液や唾液の分泌を促し胃の働きを活発にしてくれます。
消化不良や胃腸の調子が悪いときにも食べることができます。またククルビタミンは抗がん物質としても注目されているのだそうです。
ククルビタミンはきゅうりの頭の苦みがあるところにたくさん含まれているので、できるだけこの部分を捨てないで食べるのがいいようです。
また、きゅうりにはコラーゲンの生成を助ける効果があるので肌にはりとつやをもたらしてくれます。さらに「シリカ」というミネラルは爪や髪をつやつやにしてくる効果があり、頭皮の状態も良くしてくれます。
これだけの栄養素があるとなれば、きゅうりは水みたいなものと侮ることはできませんね。
きゅうりはダイエットの味方
脂肪を分解する栄養素があるきゅうりはそれだけでもダイエットに有効ですが、さらにカロリーが低いのが強みです。
きゅうりは一本14calですが、おにぎり一個が163cal、シュークリーム一個が188cal、卵一個が80calに比べると断然低カロリーです。
例えばきゅうりを10本丸かじりしたとしてもおにぎり一個分にもならないわけです。
ですからダイエットをしていてお腹が空いてたまらないときにはきゅうりに少量の塩か味噌をつけておやつにするとお腹が満たされ、水分補給にもなるわけです。
ただしオイルたっぷりのドレッシングやマヨネーズは高カロリーなので要注意です。
ダイエットに向くきゅうりの美味しい食べ方
ダイエット中でも安心して食べられきゅうりのレシピをご紹介します。
きゅうりもみ2人分(1人分は42cal)
きゅうり 2本
塩 小さじ1/6
乾燥わかめ 大さじ1/2
しらす干し 大さじ1/2
しょう油 大さじ1/2
みりん 大さじ1
酢 大さじ1
水 大さじ1
調味料を混ぜ合わせて電子レンジ600wで30秒加熱する
きゅうりは小口切りにして塩でもみしんなりしたら水気を切る
わかめは水でもどして、水気を切り、一口大に切る
器にきゅうりとわかめとしらすを盛り、調味料をかけて食べる
なすときゅうりの即席漬け2人分(1人分は24cal)
なす 1個
きゅうり 1本
みょうが 1個
青じそ 5枚
しょう油 大さじ1
なすは薄切りにして塩少々をふり、しんなりしたら揉んで水洗いして絞る
きゅうりは塩少々をふって、板ずりをして水洗いしてからたたいてひびを入れて4cmの乱切りにする。
みょうがは縦半分に切ってから、斜め薄切り、青じそは3㎝角ぐらいにちぎる
なす、きゅうり、みょうが、青じそをしょう油で和える。
まとめ
きゅうりは水分が豊富で夏場にほてった体を冷やすのに向いている夏野菜です。
カロリーは少ないですが、貴重な栄養素が含まれていて健康にも美容にもいいです。
またカロリーが少なく脂肪分解酵素が含まれているので、ダイエット中の人にはうってつけの野菜とも言えそうです。