くちなしは花も実も楽しめます。料理に活用する方法や薬用効果について

初夏に白くてかわいらしい花が咲くくちなしは、あのなんとも言えないいい香りにうっとりとさせられます。
子どものころ熱を出したり、打撲したりした時などは祖母がくちなしの実を取ってきて、小麦粉に混ぜて額や痛いところに貼ってくれたことを思い出します。
湿布してもらうと、ひんやりとして気持ちがよかったことを覚えています。
お正月には栗きんとんを作るときの色付けに使っていました。くちなしは花を見て、香りを楽しみ、食用になり、薬にもなる植物の中では万能選手のような気もします。
このくちなしの特徴や食用にまた薬用に使う方法もご紹介しましょう。

くちなしの特徴

くちなしはアカネ科クチナシ属の常緑の低木で、高さは1~3mほどです。
6月~7月に6枚の花弁がある白い花を咲かせます。花は強い芳香があり遠くからでもわかるほどです。10月~11月ごろ赤黄色の実をつけます。
実の先端に6本の針状のがくのなごりがついているのが特徴です。
実は乾燥させて料理の色付けや生薬や漢方薬の原料に使われます。

実が熟しても、割れないので、「口無し」という名前が付いたと言われています。
またクチナワナシ(クチナワつまりヘビのこと、ナシつまり実のなる木、よってヘビくらいしか食べない実をつける木という意味)からクチナシに変化したという説もあるそうです。
くちなしの実は固くて簡単には割れないので、ほかの動物には食べられなかったというのはわかる気がしますね。

あの甘い香りはジンチョウゲ、キンモクセイと並んで三大香木として親しまれています。
またあのエキゾチックな香りはリラックス効果があるとも言われています。

花言葉は「とてもしあわせです」「喜びをはこぶ」「洗練」「優雅」でどれもロマンチックで良い意味があるのですね。

料理に活かす

くちなしのきれいな黄色を料理に使うとお料理が引き立ちます。例えばこんなところに使われています。

栗きんとん

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サツマイモを煮る時にくちなしの実をつぶしてお茶パックなどに入れて、鍋に一緒に入れておくと鮮やかな黄色の栗きんとんに仕上がります。

黄色のお団子

くちなしの実をつぶしてお茶パックに入れたものを適量の水に入れて色付けしておき、適量の白玉粉を入れてよく混ぜてから丸めてお湯で煮るときれいな黄色のお団子が作れます。

スイートポテト

サツマイモを煮る時に、くちなしの実をつぶしてお茶パックに入れたものを加えます。黄色に色付けされたサツマイモを裏ごしして、適量の砂糖、バター、牛乳、卵黄を加えて、丸めた生地をオーブンで焼けばきれいな黄色のスイートポテトが作れます。

たくわん

たくわんをつける時に色付けにくちなしの実を入れておくときれいな黄色に仕上がります。植物由来の着色料なので安心して食べられます。

薬用効果

くちなしの実は古くから生薬・漢方薬として使われてきました。

くちなしを乾燥させたものはサンシシと呼ばれ、消炎、解熱、鎮静、止血などの効果があります。打撲や腫物、腰の痛み、捻挫などに実の粉末を塗って湿布薬として使われました。
私の祖母がクチナシの実を湿布に使ったのは正解だったわけです。

また血圧降下作用があって血圧の上昇を抑え、正常に戻す効果もあります。
漢方薬の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や加味逍遥散(かみしょうようさん)温精飲(おんせいいん)

などにも使われています。

まとめ

初夏に白い花が咲くくちなしは見て楽しめ、香りが良くてリラックス効果があります。
それだけではなく、料理の色付けに役に立ち、抗炎症作用や鎮痛効果、血圧降下作用などの薬用効果もあります。
1~3mの低木ですが、いろいろな働きがあって植物のうちでも貴重品かもしれませんね、大いに見直しました。

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