以前、百合丘というところに住んでいたことがありました。
ちょっとした丘や道端にも百合の花が咲いていたので、もしかしたら百合がたくさん咲いていたのでそういう名前が付いたのかなと思ったことがありました。
その予想は当たっていて、百合ヶ丘駅の周辺の開発が始まる前は、そのあたり一帯に山百合が咲いていたのだそうです。
土地がゆりに合っていたことも事実で、近所の人の話では、「庭にゆりを植えておくと大した世話をしなくても、どんどん大きくなる。」のだそうです。
開発される前に、山百合が咲き乱れているのを見てみたかった気もします。
ゆりは種類が多く、花屋さんに並べてある大輪の立派なゆり以外にも野性のかわいらしいゆりがたくさんあるようです。
そこでゆりの特徴や種類を調べると共に、ゆりの花を十分に楽しめるゆり園についてもご紹介しましょう。
百合の特徴や種類
ゆりはユリ属の多年草で、北半球のアジアが原産で、ヨーロッパやアメリカにも約100種類が分布しています。
日本には6~7の固有種を含めて15種類ほどが自生しています。
日本では古事記の時代から食用として栽培され、江戸時代からは観賞用とされるようになり、明治時代からは園芸用のヤマユリやカノコユリの球根は重要な輸出用にもなりました。
ゆりの開花時期は5月~8月ですが、6月~8月に花を咲かせるものが多いようです。
品種改良が進んだために、花屋さんでは一年中何かしらのゆりを見ることができるようになりました。
日本の原種としては
オリエンタルユリ、アジアンティックユリ、ロンギフローラムユリの三系統があります。
オリエンタルユリは
本州原産で大輪の反り返った花弁と長い雌しべが特徴です。花の色は白やピンクでいい香りがします。この仲間はヤマユリ、ササユリ、カノコユリ、オトメユリがあります。
アジアンティックユリは
反り返るように花弁が開き、黄色やオレンジ系が中心です、香りはありません。エゾスカシユリ、ヒメユリ、オニユリがあります。
ロンギフローラムユリは
筒型またはラッパ型の純白の花です。テッポウユリ、タカサゴユリなどがあります。
これらの原種を交配させたものがハイブリッドとしてたくさんの種類のユリになり、色も白、ピンク、赤、黄色などがあり、八重咲のものもできました。
ユリは大きめの花束や発表会や展示会、ショップのオープンのお祝いなど冠婚葬祭には欠かせない花材となっています。
おすすめの百合園
ところざわゆり園
埼玉県所沢市にある「ところざわゆり園」は、50種類・約45万株のゆりが色鮮やかに咲き誇る見事なゆり園です。都心からのアクセスもまずまずで誰でも十分にゆりの花を眺めて楽しめるおすすめのゆり園です。
早咲きのスカシユリ系は6月下旬まで、遅咲きのハイブリッド系は6月中旬から7月上旬まで楽しめます。
約3万㎡の敷地に作られている園内一周の散策コースは約1㎞でゆっくり歩きながらゆりを見るにはちょうど良い距離です。有料ですが、木陰のお休みどころもあります。
小型犬用のドッグラン広場があり、ペットずれのお客様も歓迎です。
園内入り口周辺ではゆりの鉢植えの販売もしています。
例年6月初旬から7月初旬に開園
最寄り駅 西武池袋線「西武球場前」から歩いて3分
駐車場 110台分、料金は普通車1日で1200円
住所 359-1153 埼玉県所沢市上山口22
料金 大人(中学生以上)1100円 子ども(4歳~小学生)350円
まとめ
日本では、ゆりは古事記の時代から栽培され15種類ほどあります。
原種を交配させ色も白、ピンク、赤、黄色などたくさんあります。5月~8月に花を咲かせ、見ごろは6月~7月です。
花屋さんでは花束用や冠婚葬祭用に一年中何かしらのゆりが用意してあるようです。
そのような立派なゆりでなくても野山にも野生のゆりは見られます。
十分に楽しみたい方はゆり園に出かけるのもいいですね。今年はぜひゆりを眺めてお楽しみください。