夏至の風習。行事や食べるものについて

西洋の小説で夏の日に登場人物が「今日は一年で昼が一番長い日でしょう、何をして過ごしましょうか。」と言うところが出てきますが、夏至を意識していることが分かります。
西洋では夏至を祝うところもあるそうですが、日本ではどうでしょうか。
また冬至にはカボチャを食べてゆず湯に浸かる習慣がありますが、夏至にすることや食べるものがあるのでしょうか。
ちょっと興味があるところを調べてみました。

夏至はいつでしょう

夏至は二十四節気の一つで十番目になります。
北半球では太陽が最も北に位置するので、この日が一年のうちで最も昼の時間が長く、夜の時間が最も短い日です、逆に南半球では昼の時間が最も短くなります。
ですが、日本は夏至の前後20日ほどが梅雨の期間であるために、日照時間は必ずしも長くないようです。ですから先の小説のような、「今日は昼が一番長い日だ」と感じないことが多いわけですね。
日本では2019年は6月21日が夏至になります。

夏至の行事や食べるものは?

西洋では夏至祭が行われ、夏至の日に太陽の恵みに感謝しごちそうを食べてお祝いをするところがあります。日照時間の短い北欧の国では太陽の光は貴重なわけですね。

日本には夏至祭りのような習慣はありませんが、伊勢の二見興玉(ふたみおきたま)神社では、夏至の前後だけ、岩と岩の間から朝日が昇る夫婦岩に向かって海に入り、身を清めるという行事があります。

ですが、夏至は6月ですから日本は田植えの時期でもあり、とても忙しいのでその日のために、行事を行うとか特別な料理を作ることはなかったようです。
田植えが終わり次第、地方によってさまざまな食べ物を食べたり、行事をしたりすることが多いようです。

関東や奈良

小麦ともち米を混ぜて「半夏生餅」または「小麦餅」を作って食べる習慣があります。
6月の上旬に小麦が収穫されるので、旬のもので作った食べ物をお供えしてお米の収穫を祈願し、また農作業を手伝ってくれた人への感謝の気持ちを表わしたのが始まりだと言われています。

スポンサーリンク

関西

特に大阪では夏至から半夏生(夏至から11日目のこと)にかけての時期にタコを食べる習慣があります。稲の根がタコの8本の足のように、しっかりと地面に張ることを祈願したという由来があります。

京都

夏至から少しずれますが、京都では6月30日に「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。
これは「夏越の祓」という神道の儀式の一環です。
「水無月」は小豆をういろうに乗せて三角形に切った和菓子ですが、小豆は悪霊祓い、三角形は暑さを防ぐための氷を意味しています。この地方では、「水無月」を食べると病気にかからず縁起が良いとされています。

香川

香川県では7月2日ごろの半夏生の日を「うどんの日」としています。
これは田植えの労をねぎらうためにうどんを食べたのが由来です。

福井

福井県では半夏生の時期に「焼き鯖」を食べる習慣があります。
これは江戸時代に大野藩の藩主が農民に焼き鯖をふるまったのが始まりとなっているようです。

北海道や東北には特別な食べ物はないようです。
この地方では出来た作物をすぐに食べるのが習慣になっているからだと思われます。

夏至の日に特別な行事がないのは北欧の国々に比べて日本は日照時間が十分なために特別日光をありがたく感謝するという習慣がないためかも知れませんね。

まとめ

夏至は二十四節気の十番目にあたり、北半球では一年で一番昼の時間が長い日です。
西洋では夏至祭りのように太陽の光を感謝するお祭りが行われているところもありますが、日本では特別な行事はないようです。
ですが忙しい田植えの時期を終わると、地域によっては小麦餅やタコ、和菓子、うどん、焼き鯖などを食べて、豊作祈願や農作業の労を労うところもあるようです。
農作業に携わる人はもちろんですが、それ以外の人も季節の食べ物をいただくのは楽しみでもありますね。

スポンサーリンク