田植えの今と昔比べてみました。

5月6月は田植えのシーズンですね。私は農村部で育ったので家のまわりはみんな田んぼでした。
小学校低学年までは農繁休暇というのがあって、この時期は学校が休みになり、子どもも田植えを手伝うことになっていました。
私の家だけは勤め人で田んぼがなかったので、水の張ってある田んぼに、ジャブジャブ入って稲の苗を植えるのは楽しそうで、羨ましく見ていたものです。
農家の友達はみんな手伝いに駆り出され、「楽しいどころじゃないよ。」と言っていましたが、今思えば大変な仕事だったろうと思います。

田植えは近年機械化されるまでは、農家の人が手で植えていたので、とても大変な仕事でした。だからこそ子どもも手伝いをしたわけですが、田植えの役割と歴史そして、昔と今のやり方の違いを見てみたいと思います。

田植えの歴史

稲を育てるには苗代に種籾を蒔いて、育った苗を田んぼに植え替えるのが一般的で、これを田植えというわけです。

日本に稲作が伝わったころには、籾を直接田んぼに蒔いたようですが、奈良時代あるいはそれよりかなり早い時期から田植えをするようになったようです。
人手による田植えはかなり長い間全国各地で行われていました。
1960年代に田植え機が考案され、1970年代になって実用化が進み、その後急激に機械化が進んで、農家では田植えも短期間で済ませることができるようになりました。

田植えをすると苗が風通しや日当たりなどの条件が良くなり、病虫害からも守られ、肥料やりや除草もしやすくなります。
より多くのお米を収穫するためには田植えはぜひ必要なのですね。

田植え昔

田植えは、腰を曲げて一つ一つの苗を手で植える作業ですから相当の重労働でした。
この時期には家族総出で、また隣近所の人が協力して行っていました。

手順は苗をとり束ねて本田へ運びます。

田んぼに縄を張ってそれに沿って苗を一つ一つ手で植えつけます。
後ずさりしながら25㎝四方に一株の目安で植えますが、1日に大人3人で2アールほどの田んぼの植え付けをするのが精一杯だったようです。

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田植え今

田植え機が普及し、農作業はとても楽になりました。

苗をビニールハウスから田んぼに運び、田植え機にセットし、列の間は30㎝ほどで、株と株の間は15㎝ぐらいに均一に植え付けることができます。
一人でも1日に2ヘクタールぐらいは植え付けができるので、以前のように家族全員であるいは近隣の農家が共同で作業する必要はなくなりました。
したがって小学生の農繁休暇もなくなったのですね。

田植え機を使うことができない山間部の小さな田んぼ以外では手植えは行われなくなりました。

田植え機をはじめ、農業機械を使うようになってからは機械を使い易くするために、小規模の田んぼは基板整理をして大型の田んぼに作り変えられました、現在は一区切りが30アールの長方形が多くなっています。

また農業機械も大型化して値段も高くなっているので、個々の農家が維持するのは大変なり、農家がグループを作って共同購入したり、会社を作って仕事をシステム化したりしているので、農業のやり方も大きく変わってきました。

田植え体験

機械植えが主流になっている田植えですが、子どもたちのために田植え体験をさせる取り組みが増えてきています。
実際に田んぼに入って、苗を一つずつ植えるのは大変ですが、やってみた子どもたちは「最初のうち田んぼは、ぬるっとして怖かったけれど、やってみると面白かった。」と言う場合が多いようです。
自然と触れ合い、毎日食べているお米の作り方を体験してみて、食生活に興味をもったとか、稲刈りもやってみたと言うなど、良い体験になっているようです。

まとめ

田植えは、昔は手で植えていたので、多くの人手が必要の重労働でした。
田植え機が普及してからは、田んぼも基板整理されて広くなり、少人数でも田植えができるようになりました。
昔ながらの家族総出の田植え風景は見られなくなりましたが、子どもたちのために田植え体験は行われていますから、興味のある方はぜひそのような機会を逃さずに参加してみるのもいいですね。

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