菖蒲とかきつばたとあやめの違いを知っています

5月になると菖蒲の花が美しく咲いていますが、ことわざに、どちらも似ていて優れており、優劣がつけづらいという意味で「何れ菖蒲か杜若(いずれしょうぶかかきつばた)」と言われるように、菖蒲もかきつばたも、それにあやめもとてもよく似た花で、私はいつも混同してしまいます。
園芸が趣味の友人に「これはあやめ、それとも菖蒲、かきつばたではないわよね?」などと聞くので、あきれられています。

毎回園芸家に聞かなくてもいいように、この三種類の花の違いと区別の仕方を調べてみました、そしてそれぞれの名所も一緒にご紹介しましょう。

菖蒲

菖蒲には二種類あって、アヤメ科の菖蒲とサトイモ科の菖蒲があります。
アヤメ科の菖蒲は花菖蒲と呼んで、サトイモ科の菖蒲とは区別していますが、混同されることもあるので違いをご紹介します。

アヤメ科の菖蒲

花菖蒲とも言われて、6月が花の見ごろになります。

池や沼地に育ち、80㎝~100㎝の高さになります。花は紅紫、紫、薄紫色ですが、花弁の付け根に黄色い模様があります。葉は表に一本、裏に日本の葉脈があります。

サトイモ科の菖蒲

端午の節句にお風呂に入れて菖蒲湯にする菖蒲です。

湿地の泥の中に育ちます。
葉は花菖蒲に似ていて左右扁平で中央脈が盛り上がっていて芳香があります。
花は目立たない黄緑色の円柱状の肉穂花序に細花が一面につきます。
花菖蒲とはかなり違っています。

この菖蒲は中国では刀の形に似ていて、邪気を払うようなさわやかな香りがあるので、男子にとって縁起の良い植物だとされていました。
日本でも奈良時代の聖武天皇のころから端午の節句に使われ始めたと言われます。

当時は軒先につるして魔よけや、お風呂に入れるなどしていたようです。

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現在でも菖蒲湯として使われますが、薬用効果を高めるためには、芳香のある生の根茎や葉を刻んで布袋に入れて煮だしたものをお風呂に入れるところもあります。
お風呂に入れると血液循環促進や冷え性、肩こり、疲労の回復に効果があるとされています。

堀切菖蒲園

東京都葛飾区にある菖蒲園で6月上旬から中旬が花菖蒲の見ごろになります。200種6000株の花菖蒲が咲き乱れる姿は美しく、安藤広重や歌川豊国の錦絵に描かれたほどです。

かきつばた

池や沼の近くの湿地に育ち、高さは50㎝~80㎝ぐらい、花は青紫、紫、白などがあります。
花弁の付け根に白い線のような模様があり、葉脈は目立たずやや幅広になっている。

花の見ごろは5月中旬から下旬です。

八幡かきつばた園

愛知県県知立市八幡町にあるかきつばた園は、1200年の歴史のある名勝地です。
平安時代に在原業平が「かきつばた」の五文字を入れて「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と歌ったことで有名です。
5月には約30000本のかきつばたが咲き乱れます。

あやめ

草原などの乾いた土地に育ちます。高さは30㎝~60㎝程度です。
5月上旬から中旬にかけて花が咲きます。花は紫色、まれには白もありますが、花弁の付け根に黄色と紫の網目状の模様があり、葉脈は目立たず細いのが特徴です。

五十公野公園(いじみのこうえん)

新潟県新発田市にあるあやめ園で6月中旬に日本四大あやめ祭りのひとつがこの公園で行われます。約300種、60万本のあやめが咲き乱れる様子は見事です。

まとめ

菖蒲とかきつばたとあやめは5月~6月に咲くよく似た花ですが、実は菖蒲にはアヤメ科の花菖蒲とサトイモ科の菖蒲があるのです。
端午の節句にお風呂に入れるのが菖蒲で花はあやめとは全く違います。

花菖蒲とかきつばたとあやめは、花は似ていますが、花びらの根元に細長い黄色の模様があるのが菖蒲、花びらの根元に細長い白い模様があるのがかきつばた、花びらの根元に大きな網目模様があるのがあやめです。

これからはこれらの花を見たら、自信をもってどの花か見分けてそれぞれの美しさを満喫したいものですね。

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