春の訪れを告げる鶯の生態と鶯色の不思議

1月に入って間もなくラジオのニュースで、「すでに鶯の初鳴きを聞き、梅の花が2~3輪咲いているのを見た」ということを聞きました。
こんなに寒い日々にもかかわらず、すでに春の訪れを告げる鶯が鳴いたとは、元気の出る嬉しいニュースですね。

ところで鶯は春告げ鳥とも言われて、「ホーホケキョ」という美しい鳴き声でみんなに愛され、さえずりが最も美しい鳥の三種(コマドリ、オオルリ、ウグイス)にも選ばれています。

鶯は藪や林にいるのでなかなか実物を見ることができないのですが、どんな生活を送っているのか知りたいものですね。
それに鶯色と言われるのは鮮やかな緑色のような気がしていましたが実際はちょっと違うようなのでその辺のことも調べてご紹介しましょう。

鶯の生態

鶯は古今集で「うぐいすの なく野辺ごとに きてみれば うつろう花に 風ぞ吹きける」と詠われているように、古くから日本全国に住み着いている留鳥です。
笹の多い林や藪を好みますが、さえずりの季節には平地に姿を現すこともあるようです。
スズメぐらいの大きさですが、雄のほうが雌よりも少し大きいです。
雑食で、昆虫や幼虫、蜘蛛などを食べるほかに植物の種や木の実も食べるそうです。

繁殖期は初夏で、雄は縄張りつくりのために「ホーホケキョ」と鳴くわけです。
一日に1000回も鳴くこともあるということで、これには驚きますね。
雌や若鳥も鳴きますが、鳴き声は「チャッチャッ」です。
やはり雄が雌を呼び、また守るためにはとびきりいい声で「ホーホケキョ」と鳴くわけです。また外敵への威嚇の時には「ケッキョケッキョ」と鳴き、つがいに対して巣の位置を知らせないように姿を隠すように合図を送ることもあるそうです。

鶯が「ホーホケキョ」と鳴くのが春の初めのころなので、春告げ鳥と言われるようになったのです。鶯のさえずりが初めて聞こえた日を「鶯の初鳴日」と呼び、気象庁も生物季節観測に使っています。
本州で鶯のさえずりが聞かれるのは2月初旬から8月下旬ごろまでで、今年の1月に聞こえたというのはかなり早いほうですね。

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鶯は5月~6月に4~6個の卵を産み、14日~16日の抱卵の後生まれたひなは14日ぐらいで巣立ちします。
寿命は約8年程度ですが、越冬期には市街地の生け垣などにも現れて木の実を食べることもあります。
現在は野鳥を飼うことが禁止されているので、鶯のさえずりの声を聞いたことがある人は多いですが、実際の鶯を見たことのある人は案外少ないようですね。

鶯色とは

鶯色というと鮮やかな緑色を連想する人が多いかもしれませんが、実際の鶯は茶褐色で、茶と黒が混ざった緑色という感じがします。
これはどうやらメジロと鶯を混同したことが原因のようです。
メジロは鮮やかな緑色でよく花の蜜を吸いに来るので、これを鶯と勘違いして「梅に鶯」という構図ができたらしいですね。
実際に花の蜜を吸いに来るのはメジロで、藪の中の虫を好む鶯は、梅の花の時期に枝にとまっていることはほとんどないようです。

田舎育ちの私はメジロがよく庭に来るのを見かけましたし、鶯も見たことがありますが、鶯はそれほどきれいな色をしていないのを不思議に思っていたので、メジロと鶯を混同したためだという説明には納得しました。

まとめ

春の訪れを告げる鶯は早春の2月ごろから8月ごろまで「ホーホケキョ」という美しいさえずりを聞かせてくれます。これは鶯の雄が雌のために縄張り守るために鳴いているわけですが、その声が美しいので日本人には好まれています。

鶯色は鮮やかな緑色と思われがちですが、これはメジロと鶯を混同したためで、実際の鶯は茶褐色です。
姿を見ることはあまりありませんが1日に1000回も鳴くこともあるという鶯の美しいさえずりを今年も楽しみたいものですね。

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