針供養とは?由来ややり方の紹介

縫物をしていて針が折れたり、曲がったり、さび付いたりしたらどうしていますか?
私の母は和裁や洋裁をしていましたが、針が折れると薬の空き瓶に入れて
「本当は針供養に持って行くべきなのだけれど、
うちは田舎で神社に持って行くには遠すぎるからね。」と言っていました。
その頃は何のことか不思議に思っていましたが、針供養の行事のことだったようです。

最近でも和裁や洋裁を職業にしている方々は、
大事な仕事道具の針に感謝の気持ちを込めて針供養に持って行くそうですが、
あまり知らない人もいるかもしれませんね。
そこでこの針供養の由来とやり方をご説明しましょう。

針供養の由来

2019年の針供養は、関東では2月8日、関西では12月8日に行われます。

これは事始め・事納に関係があります。
昔は12月8日と2月8日は事八日(ことようか)といい、
8日に事始めや事納をする習慣がありました。
この日は特別な日なので、農作業や裁縫などの仕事を休んだのだそうです。

12月8日を事始め、2月8日を事納とする場合と逆に2月8日を事始め、
12月8日を事納とする場合があります。
これは「事」をつかさどるコトノカミという神を祀るお祭りをしたことによります。

コトノカミが年神様の場合は、新年の神様を迎える準備を始めるのが
12月8日の事始めで年越しの神事を全て納めるのが2月8日の事納になります。

コトノカミが田の神様の場合は、2月8日は農作業を始める事始めとなり、
すべてを終える12月8日が事納になるわけです。

事八日には普段お世話になった道具を片付け、感謝の気持ちを表す風習があり、
その代表的なものが針供養なのです。

針供養のやり方

針供養の意味

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針供養は折れたり曲がったり、さび付いいて使えなくなった針を豆腐やこんにゃく、
お餅などに刺して供養することです。
これにはそれまで硬い生地を刺して、よく働いた針を最後ぐらいは柔らかいものに刺して
楽をしてもらうという気持ちが込められているのだそうです。
針に感謝の気持ちを表すとともに裁縫の腕が上達することを願う行事でもあるので、
和裁や洋裁をやっている方が参加されるのはよくわかりますね。

針供養のやり方

場所によって違いますが、寺社で受付をして本殿でご祈祷する場合と本殿前に
豆腐などが置いてあり、お参りに来た人が自由に針を刺して参拝する場合があります。

最近はどこの神社でも行われているというわけではないようですが、
東京の浅草寺や関西の淡島神社では今でも行われています。
北九州、鎌倉、京都、徳島でも行っている神社があるそうです。

近くに針供養をする寺社がない場合

近くに針供養をしてくれるところがない場合には次のような方法があります。

自宅で、豆腐やこんにゃくをお皿に乗せ、
それまでよく使った折れた針や曲がった針に感謝の気持ちを込めながら、
とうふやこんにゃくに刺して供養します。
家庭に神棚や仏壇がある場合はそこに置いて感謝の気持ちをささげて供養します。

供養が終わったら、白紙に包んで処分します。

また裁縫道具を扱っているお店には、針回収箱を用意しているところもあり、
そこへ持って行けば、回収した針を、針供養をする寺社に送って供養してくれそうです。
そういうところを利用できるといいですね。

まとめ

針供養はお世話になった針に感謝し供養する行事で、2月8日か12月8日に行われます。
折れたり曲がったりさび付いたりした針をとうふやこんにゃくに刺して供養し、
針仕事の腕が上達するように願う日でもあります。元はといえば、
事八日にお世話になった道具を片付けて、感謝をする風習からできたもののようです。
針仕事をする機会は減ったかもしれませんが、日ごろ使っている道具を大切にして
、感謝をする心は大事にしたいものですね。

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